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潜在性(隠れている)菌血症とは、発熱しているが特に具合が悪い様子がみられない子供と、ほかに明らかな感染源がみられない子供の血流中に細菌が存在している状態です。
3歳未満の子供が熱を出すのは珍しくありません。ほとんどの場合、せきや鼻水などほかの症状を伴うため、熱の原因を診断することができます。しかし、発熱の約3分の1では、熱以外に症状がみられません。これらの子供の大半は、治療をしなくても治るウイルス感染症にかかっています。しかし、このような子供のうち2〜4%は循環血液中に細菌がいます(菌血症)。潜在性菌血症を起こす細菌で最もよくみられるのは肺炎球菌です。発熱しているがほかの症状はない年長児や成人では、循環血液中に細菌が存在することはまずありません。循環血液中のこれらの細菌は、さまざまな臓器に侵入して肺炎や髄膜炎のような重い病気を引き起こすことがあります。このような重大な問題が発生するのは、潜在性菌血症の子供の約10〜15%に過ぎませんが、これらの問題が起こる前に血液を培養して細菌を特定します。白血球数が増加している場合は、細菌感染症のリスクが高いことを示します。この場合、血液培養の結果が出る前に、抗生物質による治療を開始することがあります。
熱のある子供が菌血症であるかどうかを判断するのは容易ではないので、3歳未満の子供で熱が約39℃以上あり、熱が出る理由が特に見あたらない場合は、徹底的な血球算定と血液培養を行うことがあります。菌血症は3歳より上の子供にはあまりみられないので、これらの子供の場合、血液培養は必要ありません。
潜在性菌血症にかかっていると考えられる子供は、血液培養の結果が出る24〜48時以内に再度診察します。培養結果が陽性の子供で、具合がそれほど悪くない場合は、自宅で抗生物質を内服させます。重症な病気の徴候がある子供の場合は、一般に入院の上、抗生物質の静脈内投与を行います。ときには、白血球数の増加がみられるような子供には、培養の結果を待つ間、セフトリアキソンなどの抗生物質の単回注射による治療を行います。
肺炎球菌に対する新しいワクチンを乳児に接種すると、潜在性菌血症を発症する可能性をかなり軽減できます。現在米国では、ほとんどの子供がインフルエンザ菌b型ワクチンの接種を受けていますが、これによりインフルエンザ菌b型による潜在性菌血症はほとんどなくなりました。
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