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人や動物に手をかまれると感染症を起こすことがあります。その他の感染症には、ひょう疽、爪周囲炎、ヘルペス性ひょう疽があります。
かみ傷による感染症
最も多い原因は、口のあたりを殴って、こぶしが歯で傷つくケースです。動物にかまれるケースも多くみられます。動物でも人間でも、傷口からさまざまな種類の細菌が汚染します。どのようなかみ傷でも、潜在的に重篤な感染症を引き起こす可能性があります。傷口は外科的に切開して洗浄します。関節の感染症(化膿性関節炎)を予防するために抗生物質を投与します。そうしなければこぶしの関節が永久的に破壊されてしまうこともあります。人間や動物のかみ傷の細菌は、多くの抗生物質に耐性をもっていることがありますが、一般にアンピシリンやペニシリンには感受性があります。
ひょう疽
ひょう疽は、指先の軟組織(指の腹)に起こる感染症です。
指先が感染症を起こすと膿瘍ができます。これによって周囲の組織が圧迫されて壊死を起こします。指先がひどく腫れ、硬くなり、ズキズキと痛みます。ひょう疽は患部の診察所見から診断します。すぐに治療しなければ、その下にある骨、関節、腱にまで感染が及ぶことがあります。症状が軽症であれば、1日に数回患部を温水に浸して血流を良くします。通常は抗生物質が必要になります。膿瘍は外科的に膿を出して治療する必要があります。
ヘルペス性ひょう疽
ヘルペス性ひょう疽は、指先に起こるウイルス感染症です。
ヘルペス性ひょう疽は、単純ヘルペスウイルスによる、強い痛みを伴う皮膚の感染症です。指先はびらんができて腫れますが、ひょう疽ほど硬くはなりません。指には液体が詰まった小さな水疱(疱疹)ができ、これによって診断がつきます。ヘルペス性ひょう疽はしばしばひょう疽と間違われます。この病気は最終的に自然に消失するので、手術は行われません。
爪周囲炎
爪周囲炎は、あま皮の感染症です。
これはよくみられる手に発症する感染症で、爪や表皮のけが、爪かみ、マニキュアのあま皮への付着などが原因となります。爪周囲炎の原因菌にはシュードモナス属やプロテウス属などを含む、さまざまなものがあります。表皮と爪の境界部分の組織が赤く腫れて非常に痛みます。放置すると、膿瘍ができて指先(ひょう疽になる)や骨に広がります。
医師は指を診察して診断をつけます。早期であれば、抗生物質を内服したり、患部を温水に浸して血流を良くすることで治療します。膿瘍ができた場合は外科的に膿を出します。
手の膿瘍
手の膿瘍は、手に膿がたまったもので、通常は細菌感染によって起こります。
手の膿瘍はかなり多くみられ、けがが原因で起こります。指先の軟組織の膿瘍は、ほんの小さな切り傷や刺し傷で起こります。膿瘍の上部にはひどい痛み、熱感、発赤が起こり、腕の近隣のリンパ節の腫れがしばしばみられます。膿瘍の下にある骨が感染症を起こすと、さらに激しく痛みます。
膿瘍は、指の内側を走っている腱の周囲にもできます。このタイプの膿瘍は、手のひら側の指が曲がるところを刺した傷が原因で起こります。腱の周囲の感染と膿は、急速に組織を破壊します。腱の滑りが悪くなると手の指がほとんど動かせなくなります。症状としては、指の腫れと炎症、腱鞘部の圧痛、また指を動かそうとするときの激しい痛みなどが挙げられます。膿瘍近くのリンパ節が腫れたり、発熱することもよくあります。
膿瘍は、手のひらのどの部位にもできることがあり、中手骨の間(手首と指の間の骨)に広がります。このような感染症は、皮膚が裂けたりとがったもので手を刺されると起こります。手の膿瘍(カラーボタン膿瘍とも呼ばれる)は感染を起こしたたこからも発症します。症状はズキズキする激しい痛みで始まり、腫れを伴い、触れるとひどい圧痛があります。
治療では、外科的に膿を出します。また、膿を培養して原因菌を同定し、その細菌に有効な抗生物質を使用します(多くはセファロスポリン系が使用される)。
腱鞘の感染症
屈筋腱鞘の感染症は、痛みと腫れに特徴があり、腱鞘の長さに沿った圧痛と、手の指を伸ばしたときに痛みがあります。膿が手の中で広がり馬蹄形の膿瘍ができることがあります。膿瘍は外科的な排膿が必要です。抗生物質による治療も行われます(膿を培養して原因菌を同定後、最適な抗生物質を選ぶ)。
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