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市販の鎮痛薬には、アスピリンやその他のサリチル酸塩(コリンやサリチル酸マグネシウムなど)、イブプロフェン、ケトプロフェン、ナプロキセンナトリウム、アセトアミノフェンなどがあります(痛み: 非オピオイド鎮痛薬を参照)。これらの薬は、頭痛や生理痛、関節痛などさまざまな種類と程度の痛みを軽減するほか、解熱にも使われています。市販の鎮痛薬は短期間の服用ではある程度安全ですが、ラベルでは痛みの治療で7〜10日以上使用する場合について注意しています。症状が悪化したり消えない場合は、医師の診察を受けるべきです。
市販されているすべての非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs:アセトアミノフェンを除くすべての市販鎮痛薬を含む)は胃の内壁を刺激して胃の不調や潰瘍、消化管の出血を引き起こすことがあります。その他の副作用には、腎臓障害があります。まれに非ステロイド性抗炎症薬に対してじんま疹やかゆみ、重度の呼吸障害を伴う深刻なアレルギー反応を示す人がいます。ショック(ショックを参照)を起こすこともあります。このようなアレルギー反応は迅速に治療する必要があります。アスピリンまたは非ステロイド性抗炎症薬にアレルギーを示す人は、重症の反応を起こすことがあるので、いかなる非ステロイド性抗炎症薬も使用してはいけません。
アスピリン
最も古く、最も価格の安い市販の鎮痛薬はアスピリンです(アセチルサリチル酸)。アスピリンを制酸薬と組み合わせれば(緩衝製剤)、胃を直接刺激する作用を減らすことができます。制酸薬はアルカリ環境をつくってアスピリンを溶かす効果があるので、アスピリンが胃の内壁と接触する時間を短縮できます。しかし、アスピリンの緩衝製剤も胃を刺激することがあります。アスピリンには胃の内壁を保護するのに役立つプロスタグランジンの産生を低下させる作用があり、緩衝効果はこの作用にまでは及ばないからです。
腸溶性アスピリンは、胃をそのまま通り抜けて小腸で溶け、それによって直接の刺激を最小限に抑えるように設計されています。しかし、コーティングされたアスピリンもその設計通りに吸収されるとは限りません。また、ものを食べると、胃が空になるのが遅れて腸溶性アスピリンの吸収が遅くなるため、痛みの軽減も遅れる可能性があります。
ライ症候群(ライ症候群とは を参照)になるおそれがあるため、インフルエンザや水ぼうそう(水痘)にかかっているか、その疑いのある小児や10代の若者はアスピリンを服用してはいけません。めったにありませんが、ライ症候群は死に至る重大な結果を招くことがあります。
イブプロフェン、ケトプロフェン、ナプロキセンナトリウム
イブプロフェン、ケトプロフェン、ナプロキセンナトリウムはすべて非ステロイド性抗炎症薬です。米国ではイブプロフェンは1984年に、ケトプロフェンは1995年に、ナプロキセンナトリウムは1994年に、それぞれ処方薬から市販薬に再分類されました。これらの薬の処方薬の製剤は、市販製剤よりも1回の投与量あたりの有効成分の量が多く含まれていることから、一般に効果も大きいといえます。ナプロキセンナトリウムの市販薬の説明書では、医師の指示がない限り、24時間以内に4カプレット(または錠剤)以上服用しないように注意しています。65歳以上の人は、医師の指示がない限り、12時間ごとに1カプレットしか服用しないように注意しています。
アセトアミノフェン
当初、小児の解熱と鎮痛の薬として1955年に導入されたアセトアミノフェン(一部の国ではパラセタモールとして知られる)は、1960年に店頭で購入できるようになりました。アセトアミノフェンは非ステロイド性抗炎症薬ではありませんが、痛みの緩和能力や解熱作用ではアスピリンにほぼ匹敵するものです。
アセトアミノフェンは胃にはほとんど悪影響を及ぼしませんが、アセトアミノフェンを長期にわたって多量に服用すると、肝臓障害などいくつかの危険をもたらすおそれがあります。
アレルギーやかぜ、せき、インフルエンザ、痛み、鼻の病気などに使用される多くの市販薬には、アセトアミノフェンが入っています。過剰摂取を避けるには、薬のラベルをよく確認してアセトアミノフェンが入った複数の製品を同時に服用しないようにすべきです。
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| 鎮痛薬の市販薬と処方薬の比較* |
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薬剤名
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市販薬の錠剤中の有効成分量(mg)
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市販薬の成人への1日最大投与量(mg)
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処方薬の錠剤中の有効成分量(mg)
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処方薬の成人への1日最大投与量(mg)
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| アセトアミノフェン |
80 |
4,000 |
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160 |
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325 |
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500 |
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| イブプロフェン |
50 |
1,200 |
300 |
3,200 |
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100 |
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400 |
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200 |
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600 |
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800 |
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| ケトプロフェン |
12.5 |
75 |
25 |
300 |
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50 |
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75 |
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100徐放錠 |
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150徐放錠 |
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200徐放錠 |
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| ナプロキセン |
220 |
660 |
250 |
1,500 |
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ナプロキセン |
ナプロキセン |
375 |
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ナトリウム (ナプロキセン200mg相当) |
ナトリウム |
500 |
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*市販薬のラベルに記載された用法は厳重に守り、ラベルに記載された1日の最大用量を超えて使用してはなりません。これより多く服用する場合は、医師による管理が必要になります。
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