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医療の分野では、たとえば健康状態の判断や診断のための検査において、各種の物質を計量するために正確な測定が必要になります。測定する物質に応じてさまざまな単位が使用されます。質量、体積、長さの測定には通常、十進法を基礎とするメートル法が用いられます。基本単位の1つである「グラム」は、物質の量を示す質量の測定単位です。質量は重量(重さ)とよく似ていますが、重量は重力の影響を受ける点で異なります。体積、つまり物質が占める空間の大きさの測定には「リットル」を、長さの測定には「メートル」を基本単位として使用します。
メートル(m)、リットル(L)、グラム(g)などの基本単位に、10の整数乗を意味する接頭辞をつけてさまざまな値を表します。この方法で数字のけた数を減らし、読みやすくできます。よく使われる接頭辞には、キロ(k)、デシ(d)、センチ(c)、ミリ(m)、マイクロ(μ)などがあります。
物質の性状を示すために使われている単位は、これ以外にもあります。たとえば、モル(mol)は、物質に含まれる粒子(分子またはイオン)の数を表します。物質の種類にかかわらず、1モルに含まれる粒子の数は常に一定です。これに対し、1モル中のグラム数は物質によって大きく異なり、それぞれの物質の分子量(原子量)に応じた値となります。たとえば、カルシウムの分子量は40なので、カルシウム1モルの質量は40グラムとなります。オスモル(Osm)とミリオスモル(mOsm)は、一定量の液体に含まれる粒子の数を表します。当量(Eq)とミリグラム当量(mEq)は、その物質が他の物質と結合する能力を示します。ミリグラム当量は、ミリオスモルにほぼ相当します。
1つの単位から別の単位への換算は、公式を用いて行います。ある1つの数量を、異なる複数の単位で表すことも可能です。たとえば、血液中のカルシウム濃度の正常値は、1デシリットルあたり約10ミリグラム(10mg/dL)、1リットルあたり2.5ミリモル(2.5mmol/L)、あるいは1リットルあたり5ミリグラム当量(5mEq/L)などと表すことができます。
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